英検一級【最短合格の勉強法】 <筆記編>

この記事では、英検1級の筆記試験に最短で合格するための勉強法を紹介します。

 

  • 英検対策だけに時間をかけられないから、効率よく勉強したい
  • 合格者ならではのコツを聞きたい
  • 英検を資格として使いたいから、次の試験で確実に合格したい
  • そもそもどういった対策をすれば良いのだろう…

 

私は理系の大学で、実験と試験対策が一番忙しい時期に両立して、英検1級に合格することができました。

その経験から、効率の良い勉強法をぜひみなさんにも知ってもらいたいと思い記事を書いています。

また、様々なちょっとしたコツも紹介しています。

見出しの番号順に重要度が高い項目を並べたので、ぜひ順番に見ていってください。

 

 

はじめに

green grass field with trees during sunset

 

英検の難易度は 5、4、3、2、と来て、準2級…というように上がっていきます。

受けたことがある人はわかると思いますが、この「準」は文字通りではなく、難易度がグッと上がります。

実際に、2級から準1級の壁も大きいと感じました。

つまり、その最後の門である準1級から1級の壁は相当に大きく感じます

私も初めて問題を見た時、単語のわからなさと回答時間の足りなさに絶望したのを覚えています。

それでも、なんとか乗り越え、合格したので今絶望しているみなさんも地道に実力をつけていけば、きっと大丈夫です。

それでは本題に入ります。

 

まずは語彙力

試験問題のセクション1は語彙問題25題です。

例年このような問題形式で出題されています。

 

初めて問題を見た時、「ムズっ!」と思いました。しかし、とにかく単語を覚えることで試験前にはどの問題でも最低25問中5問ミスで抑えることができました。あくまで感覚ですが、他の記事を見てもこの数字が合格のための目安にあたるので、5問以上ミスしないことを目標に頑張ると良いかもしれません。

それで、具体的な勉強法ですが、とにかくこの単語帳をマスターするに尽きます。


 

いわゆる「パス単」です。準1級までは他の単語帳でも対策できたのですが、1級ではマニアックな単語も多く、それらを網羅している本単語帳をおすすめします

この単語帳の内容を覚えることは、単語セクションの対策につながるだけでなく、後の長文読解や英作文全ての役に立ちます。そういった背景もあり、英単語の習得を最重要項目にしました。

私が実際に行った勉強法は、順番に、

 

  • 知らない単語にチェックをつける
  • 英単語と日本語訳を照らし合わせる
  • 以上を3週繰り返す (電車や歩いているときなどの隙間時間にやるのがおすすめ)
  • それでも覚えられなかったものを重点的に、書き出し、音読し、例文を読む
  • たまに音源も活用して耳から英単語をインプットする

 

といったものです。やった分だけ覚えるので、コツコツやるのがおすすめです。

どうしても覚えられない英単語は語源を意識したり語呂合わせを考えたり絵を描くことで図と共に覚えました

意外にも、単語の覚え方を工夫する段階で、その単語を覚えてしまうのでぜひやってみてください。

最後に、私の当時の感覚ですが、実際の試験では特にパス単の「出る度B」からよく単語が出題された気がしましたB→C→Aの順に出題されやすかった気がします。

これに関しては全く参考にならないかもしれないですが、気になる方は過去問を説きながらぜひ調べてみてください。

 

 

 

長文読解のコツ

長文読解の構成は例年、穴埋めが6問、長文読解が9問です。

まず初めにやりがちなミスが、文章を一字一句全部読むことです

英検1級の制限時間は相当シビアにできているので、これでは確実に時間が足りなくなります

それではどうするかというと、問題文と文章をサッと流し読みし、各段落毎に主題をつかみ、問題文に沿って必要箇所を重点的に読み直す、といった作業が必要になります。もう一度まとめます。

 

  1. 問題文と文章を流し読み
  2. 段落毎に主題を掴む
  3. 問題文に沿って、必要箇所を丁寧に読み直す

 

日常的にも新聞を読むとしたらこういった方法で読みますよね。1級ではこのようなスキルが求められているので、ぜひ練習しておきましょう。

あとは答え合わせをして、自分の間違いを理解し、わからなかった単語を確認することで次に繋げていけます。

 

とにかく、時間内に問題を解ききる感覚を身につけることが大切です

私が実際に活用した問題集は、



の3つです。どれも実際の過去問を元に解説などがされているので効率がよくためになる本でした。
特に最後の長文読解120は過去問とオリジナル問題の両方が用意されており、解説もしっかりしていることから過去問6回を解き終えた後に重宝していました
単語や熟語の訳も書かれているので、ついでに覚えることで語彙力の向上にも繋がります
また、30日集中ゼミの方は、文字通り30日ですべてのジャンルを対策できるので、時間がない方におすすめです。

最後の難関: 英作文

小難しそうなテーマについて英語で長文を書く、誰でも最初は怖気付いてしまいます。ですから今英作文について不安でいっぱいになっているとしてもあまり気にしないでください。

実は私は英作文は一番安定して点を取りやすいパートだと思っていますつまり、しっかりとした対策法があり、それをこなすことで確実に得点できるチャンスがあります

まず、英検1級の英作文の特徴を掴んでみます。

英検1級の英作文の出題パターンは大きく分けて2つあります。

  1. ○○は△△か?
  2. 賛成か反対か

    の2つです。例えば、2021年第1回の英作文のテーマは”Are economic sanctions a useful foreign-policy tool ?”でした。これは1つ目のパターンですね。

    (2021-1 English Composition)

     

    続いて、1つ前の2020年第3回をみてみましょう。

    (2020-3 English Composition)

    テーマは”Agree or disagree: Globalization is a positive force in today’s world”です。これは2つ目のパターンに当てはまります。

    他の年の過去問も見てみるとこの2つのパターンに収まっていることがわかります。

    それでは共通することは何でしょうか。これも2つあります。それは、

     

    1. 200-240語でイントロ、メインボディ、コンクルージョンの3段構成で3つの理由を挙げて文章を書く
    2. 内容は政治経済や環境などの社会問題

     

    という点です。英作文を攻略するには、この2つについて対策すれば良いわけです

    実はここまで英作文について分かってくると、対策も比較的簡単になり、最初は「こんなの無理だ…」と感じていた英作文もあっという間に、「あれ、意外と簡単?」と思えるようになります

    それではどう対策すれば良いのでしょうか。詳しくはぜひこちらの記事を参照してください。

     

     

    まとめ

    英検1級の筆記試験の対策法について紹介しました。簡単にまとめると、

    • 語彙力の身につけ方
    • 長文読解では流し読み技術が必要
    • おすすめの参考書の紹介
    • 英作文についてはリンクを参照

    という内容でした。

    これだけ出題ジャンルが広いと人それぞれ得不得意があると思います。できるだけ皆に共通することを抜き出したつもりですが、ご意見・ご要望がある方はぜひお問い合わせフォオームにてお問い合わせください。

    みなさんが最短で1級合格を掴みとることを祈っています!