院試対策のために実際に使用した参考書の中でもおすすめの量子力学の参考書を5つ紹介します。
レベルとしては、この3冊だけで基礎から発展まで基本概念と演習をカバーできるものを厳選したのでぜひ手に取ってみてください。
もちろん、授業の予習復習や定期試験対策にも完璧な参考書です。
新版・量子力学基礎
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- 初心者の初めの1冊に最適
- 初心者最大の悩みブラケット表記の完全理解
- とにかく説明が丁寧でわかりやすい
初めの一冊はこの本に限ります。
個人的にはこの本が大好きで、何度も読み返していました。
特筆すべきところは、
- ブラケットの説明がわかりやすく、使いこなせるようになる
- 要請が明記されており、混乱しにくい
ところです。
上にも挙げたブラケット表記もそうですが、量子力学には独特な表現法やルール、言葉があります。
この本は、それらをわかりやすくまとめてくれている最高の入門書です。
読んだ後、すぐに量子力学の枠組みを理解することができ、苦手意識がなくなりました。
逆に言えば、角運動量演算や一次元量子系の紹介はほぼないので、次に紹介するような本で勉強する必要があります。
講談社基礎物理学シリーズ 量子力学
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- 新版量子力学とセットで読むと最高
- コンパクトに必要な情報を網羅している
- 豊富な問題量
私はこの本を1つ目に紹介した、新版量子力学と同時に読み進めていました。
量子力学の基礎を網羅している解説書の中では一番読みやすく、初心者に最適な入門書であると感じています。
かといって、レベルが低いわけではなく、内容を見てみれば多くの例題が院試にも出題されていることがわかります。
初心者に必ずお勧めの一冊です!
量子力学I・II (猪木著)
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- とにかく詳しく書いてある
- Iだけでも院試対策効果◎
- 章末問題がそのまま院試に出てきそう
この本の内容は1つ目に紹介した講談社の本よりも詳しく書かれています。
試験対策のための本としては、最高ではないかと思います。
というのも、院試頻出のジャンルが全て網羅されており、その解説と議論も非常に深く、まさに院試で問われそうな事柄が多く記載されています。
例えば、一次元系のポテンシャル下での電子の振る舞いは院試頻出のジャンルです。
この本では様々なパターンのポテンシャルの議論があり、それを理解するだけで院試で確実に点が取れます。
また、第7章では群論 (リー群) から角運動量を考え直すという説明があります。
角運動量の上昇下降演算子がよくわからないと感じたことはありませんか?
その疑問は角運動量をリー代数を通して考えることで理解することができます。(院試には関係ないかもしれませんが、非常に面白いです)
演習しよう 量子力学
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こちらは演習書です。
ページ上部に例題があり、その下に回答がある、高校受験の時の問題集と同じようなレイアウトになっています。
量子力学の院試の範囲全ての問題が網羅され、基礎的な重要な問題が豊富にあります。
今まで紹介してきた本たちは、解説書だったので、例題や演習問題は章ごとにバラバラにあり、解説がメインというわけでもありませんでした。
そこで、この本は演習問題のみをずらっと並べているので、問題の解法を整理するのに最適だと思います。
ぜひ手に取ってみてみてください。
現代の量子力学 上・下 (JJサクライ著)
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こちらは有名な量子力学の解説書です。
上に関して、内容は猪木先生の本で十分カバーできます。
言葉が丁寧で、わかりやすい印象があります。
今まで紹介した本で試験対策は十分ですが、余裕がある方、他の視点からみた解説書も見てみたいという方にお勧めです!
まとめ
以上量子力学おすすめの参考書を5つ紹介しました。
ぜひ手に取ってみて、手を動かして演習してみてください!
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