2020年の大学院試制度は大きく変わりました。
具体的に変わった内容をこちらの記事で紹介しました。
2020年の院試はコロナの影響により、今までとは異なる試験方式になりました。 具体的には、 筆記試験 → WEBでの筆記試験及び面接 TOEFL ITP → TOEFL iBT 書類提出 といった項目が変化[…]
そこで、自分なりに万全の対策をして受験を迎え、無事第一希望の研究室の合格をした経験から、確実に合格するために絶対必要なこと・やるべきことを紹介していきます。
1. 研究内容の理解
今回は事前提出の書類で、大学院で行いたい研究内容を書く項目がありました。
分量にして、A4の半分以上が望ましいと思います。
これだけの量を書くには、志望研究室の研究内容を理解していることは最低限必要ですよね。
というのも、今までの院試は多くの大学では筆記試験の点数が高ければ、研究内容があまりわかっていなくても入学できる可能性は大いにありました。
それに比べ、今回の制度では研究内容の理解、さらには具体的にやりたいことを書く必要が出てきました。
そして、ライバルに差をつけるにはできるだけ具体的で革新的な (おもしろそうな) 内容を書く必要がありますよね。
具体的にどうすればいいか
内部生である or 卒業研究と志望研究室の研究内容が近い 場合は特に苦労しないと思いますが、
新たなジャンルに挑戦したいといった方々は特に努力が必要です。私もバイオイメージングといった化学・生物のジャンルから超電導というゴリゴリの物性の研究を志望したのでかなり苦労しました。
- インターネットで調べまくる
- 文献を読む
- 研究室の論文を読む
- 研究内容に詳しい友人に聞く
私はこういったことをしました。
まずはとにかく理解することに全力を尽くしてください。
例えば、私は調べる前まではトポロジカル超伝導体が何であるか全くわかりませんでした。
しかし、3日間ほど主にインターネットを使ったリサーチで、それが何であるか、
何が問題で開発に何のメリットがあるのかが分かり、一部の特徴的な性質を数式で示すこともできるようになりました。
研究対象の基本的な所にあまり疑問点がなく、問題点も見えてきたら次のステップです。
問題点の解決法
問題点が見えて来たら最終ステップ、どのようにしてそれを解決するかです。
これが行いたい研究の内容の8割程度になるのが理想です。
要するに、採点する人は具体的な提案が濃く、多いほど見応えがありますよね。
したがってこのパートが見せ場であり、一番大変なはずです。
具体的にどうすればいいか。
- 先行研究の考え方を組み合わせる
- 自分の経験から考える
- 他分野の知識を使う (機械学習など)
- 専門の人にアドバイスをもらう
こういったことがあげられると思います。特に、志望分野が専門でない場合、やはり専門も知り合いに確認してもらうことが無難であると思います。
答えのないことなので、考えるのが非常に大変ですが、その分成長の余地が非常に大きいのでぜひ本気で取り組んでみてください。
2. 英語力
新領域の物質系では専門科目が400点に対し英語が200点であり、英語の配点の重みが大きいことが特徴です。
したがって、英語の試験も軽視はできません。
英語の学習については様々な記事を書いているので、ぜひ見てみてください。
3. 筆記試験
今年はWEB面接での試験になりましたが、試験範囲は従来と同様のため勉強法も特に変える必要はないと思います。
ただし、面接はやはり緊張するので、内容を声に出す練習はしておいた方が良いかもしれません。
対策としては、原理をわかった上で過去問がしっかりとけるようであれば大丈夫だと思います。
その具体的な学習法はこちらの記事でまとめました。(近日公開予定)
もうすぐで重要な英語のプレゼン発表がある、早く英語のドラマを英語で理解したい、早く英語圏の人と会話したい... とにかく早く英語を習得したいですよね。 そして、英語ができて当たり前になっている中、どうせならネイティブレベ[…]
私は問題によっては見ただけで最後まで解き方や答えが浮かび、どの問題も6割以上は確実に解ける状態で試験に挑みました。
しっかりと科目の内容を理解していれば、そこまで難しい出題はされていないと気づくはずです。
まとめ
- 研究内容の理解・提案
- 英語力
- 筆記試験が解ける
試験のスタイルが変更した後では、この3つができれば確実に合格を掴めると思います。
ぜひこれらを行動に移して合格目指して頑張って行きましょう!
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