院試に落ちた 【院試全落ち体験談】

2019年に院試に受け、全て落ちました

院試を受ける前は、「院試に全落ちしたらどうなるのか」「どのくらいの割合で落ちるのか」

と不安だらけだと思います。

 

この記事では、院試に全落ちし絶望にひれ伏した私の実体験から、そういった不安を少しでも解決できたら嬉しいです。

 

  • 院試に全落ちした私の詳細な経験
  • 院試に落ちた理由
  • 院試に落ちたらどうすれば良いか、どう乗り越えるか (別記事)
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院試に落ちたら、もしくは落ちたらどうするか? という疑問 (不安) について、院試に落ちた経験がある私が解説します。 内容はあくまで私見であり、いろいろな考え方があって当然なので、参考の一部になれたら幸いです。  […]

 

 

どこを受けたか

 

  1. 東京大学大学院 工学系研究科 マテリアル専攻
  2. 東京大学 大学院総合文化研究科 広域科学専攻 相関基礎学科系

 

の2つを受験しました。

 

 

当時の私の情報(受験半年前)

  • 英語力: TOEIC 865点、英検1級
  • 学部の成績: GPA約3.1
  • 化学: 有機・無機化学や光化学の授業はそれなりに理解し、良成績
  • 物理: 物理の授業はほぼなく、何も勉強していなかった
  • 数学: 学部1年で微積と常微分方程式、線形代数を少しだけ勉強。それ以降はゼロ
  • 材料学: 材料力学はできた
  • 配属された研究室で唯一の推薦者

といった状態でした。院試の問題をみても、物理と数学の問題はほぼ何も解けませんでした

 

 

 

なぜ落ちたのか

 

理由を挙げてみます。

 

  1. 友人に感化され、受験科目を全て物理学にした
  2. 準備期間が足りなかった
  3. 彼女ができた (彼女のせいでなく、自分が遊びすぎた)

 

まず1について。

 

ちょうど冬ごろに、違う学部の友人から院試に向けた勉強会をしようと誘われました。

彼は非常に優秀で、勉強会の段階で院試に合格するほどの知識はあったように思います。

 

その数日後、さらに彼と同じ学部である友人の男子1人と女子1人が加わり、皆で集まって勉強するようになりました。

彼らは全員物理学科のため、必然的に勉強会の内容は全て物理になってしまいました。

これは、初めは私にとってかなり悩ましいことでした。化学の勉強をしていたこともあり、院試の選択問題は化学にしようと考えていたからです。

 

いずれ同じ学科の勉強仲間もできるだろうから、今だけは物理の勉強をしようかと、割り切って勉強していました。

そこからゼロから物理を勉強しました。受験半年前にして初めて統計力学という学問を聞きました。

 

やがて、その後も私は同じ学部に同じ大学院を目指したい仲間がおらず、結局変わらず彼らと一緒に物理を勉強することになりました。(それほど受験期は勉強仲間が大切だったように思います。)

 

しかし、勉強するうちに物理学の大切さ、面白さに惹かれ、院試に間に合わなくても習得したいという思いが強くなりました

 

そのような経緯で、受験半年前から知識ゼロのスタートでした。

 

結果的にはやはり時間が足りず、間に合いませんでした。(2つ目の理由)

 

 

そして3つめの理由として、彼女ができたことを挙げました。

実は院試前年の10月に院試を決意し、勉強しようと決めました。

 

ちょうどその頃、親友に彼の知人と3人での食事に誘われました。

私はその日を境に遊びをやめて、本腰を入れようと決めたのです。

 

しかし、その親友の知人と馬が合ってしまい、お互いに一目惚れし、やがて恋人になりました。

加えて生まれて20年以来の初めてできた彼女であり、受験を決意した翌日から勉強と恋愛の両立に非常に苦労しました…。

 

 

 

院試の出来具合

 相関基礎

英語: toefl ipt 600点以上

筆記試験: 4~5割

 

 マテリアル専攻英語

英語: toefl ipt 600点以上

筆記試験: 3~4割

 

 

受験前の心境

第一希望の受験校2つだけを受験し、いわゆる滑り止め校は受けませんでした。

これは、

 

  • 人生最後の受験、第一希望に受かりやりたい研究をしたい
  • あとがない環境を作り、強制的に気合を入れる
  • 落ちてでも物理学を習得したい

 

といった思いがありました。

したがって、院試に落ちることよりも、やりたい研究をしたい・物理学を習得したいという考えを持っていました。

もちろん、これらの目標を達成するために、院試に落ちても院試浪人することも覚悟しました。

 

 

院試に落ちた後

落ちることを覚悟したものの、かなりショッキングでした。

私以外の院試メンバーは全員どこかしらに合格したことも悲しさを際立たせました。

特に合格発表の直後は悲しみと不安が最高潮であり、夜に外で泣くこともありました

 

そしてやはり行き先が無く、また受かるかもわからないという不安は非常に大きかったです。

 

院試の後どうするべきか、どうしたかといった内容をこちらにまとめたのでぜひ参考にしてみてください

きっと、院試後の不安が和らぎ、具体的な目標が立つ助けになります

 

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試験勉強に関して言えば、院試浪人の約半年間誰とも会わずにひたすらに勉強し、専門科目の理解が深まり、院試の問題もスラスラ解けるようになりました。

 

半年間で主に勉強した本たち

 

結果的に第一希望の研究室に合格し、物理学も得意になり、9月入学が出来ました。

 

 

 

メッセージ

みんさんが抱えている不安は痛いほどわかります。

しかし不安は必ず誰にでもあり、受験する以上結果が出るまで不安が収まることはありません。

 

そんな時は改めて、何のために院試を受けるか考え直してみてください。

就職のためなのか、本当にやりたい研究をやるためなのか、科学に対する理解を深めるためなのか…etc

 

そうすれば、少なくとも院試浪人する価値があるのか(難易度が比較的低い大学院はたくさんあります)、もし院試浪人するならばどのようなモチベーションで生活するのかといったことが明確になると思います。

目標がある中での不安そもそも目標が定まらない不安種類が全く違いますからね!

みなさんが自分の目標を達成できることを祈っています!!