東工大の院試 (A日程) を受験したので、受験する前に気になったこと、そして実際のところを紹介します。
これから受験するみなさんの役に立てればと思います。
A日程審査の基準
東工大の院試にはA日程という面接のみによる試験、B日程という一般の筆記試験の2種類があります。
出願後、受験票が送られてくる時にA日程に選ばれたかどうかがわかります。
審査基準として確実に言えることは、
- 志願理由書
- 学部の成績
- TOEICの点数
があります。これらは全て出願時に提出するものです。
そしてこれらの具体的な選考基準というのは公言されていなく、私も志望研究室の教授 (2人)や先輩に直接聞きましたが、皆わからないとのことでした。
それでも何か情報が欲しいというあなた、私の数少ないサンプルをシェアします笑
まず、
私:GPA 3.1くらい TOEIC865点 志願理由 論文をできる限り理解し、かなり推敲した
でA日程。そして
友人K:GPA 3.1くらい TOEIC600点後半 A日程
友人Y:GPA 3.4くらい TOEIC700点前半 A日程
友人D:GPA 2.4くらい TOEIC600点後半 B日程
と言った感じでした。個人的な予想ですが、恐らくGPAは4がMAXのうち3前後がボーダーではないかと思います。これも所属する大学によって基準が変わってきそうなので、かなりアバウトですが…
もしまだ間に合うのであれば、上記の審査内容のクオリティーを全て上げておくことが最善です。
面接の様子
2020年の面接は朝8:45分にzoomで集合、面接時間約5分間、全体でおよそ4時間に渡る試験時間でした。
とはいえ電車での移動が必要なく、非常に楽です。
試験前待機室・試験室・試験後待機室という3つのzoomの部屋があり、全ての場所でカメラ・マイクONにして待機します。
初めての自宅でのzoom面接だったため、服装のことを忘れ、Tシャツで参加してしまいました。集合室には十数人いましたが皆シャツを着ていて焦りました。
当たり前かもしれませんが、WEB面接ではシャツを来た方が良いです。
待機室ではずっとカメラ・マイクONなので、音が鳴った人はzoom画面のトップを飾れます笑
およそ4時間無言で皆でzoomをするのはなかなかシュールでした。
面接の内容
- 志願する教員とその理由を1分で
- もしA日程もB日程も落ちたらどうする?
- 問題:時間発展においてシュレディンガー描写とハイゼンベルク描写があるが、その違いは何か (物理or化学を選び、さらに細分化したジャンルを選べる。今回は量子力学)
- 本当に出願は東工大だけ?
- なぜ院試浪人したのに他は受けないの?
といった内容でした。卒業研究、入学後にやりたいことなどは全く聞かれず拍子抜けしました。それよりも本当に東工大しか受けてないのかということを何度も聞かれ、そこが非常に大切であったようです。この話は次のテーマでより詳しく話します。
参考までに私の回答を簡単に。
- 出願書類の内容の要約
- 研究者になりたいので再チャレンジする。(友人は落ちてから考えると言い、君はいつもそんなに呑気なのかね?と言われたそう。無事A日程合格。)
- シュレディンガー描写は波動関数の状態ベクトルが時間発展し、ハイゼンベルク描写は演算子が時間発展する違い
- はい。
- 研究室で選んだので多くを受ける必要はなかった
東工大以外を受けることについて
出願書類でも東工大以外を受けるか、どれが第一志望か明記しなければなりません。
私は1度目の院試は滑り止めを受けていませんでしたが、さすがに2回目は周りの人を安心させるためにもそうはいかず、複数校受験しました。
その中で、東工大が第一希望と言うのはやはり心が痛いところはあります。
しかし、ここで受験校が第一志望ではないと言うことは逆に失礼であり、そもそも学校側にとってあなたを採用するメリットが無くなってしまいます。
ですから、併願校がある人は必ず受験校が第一志望であると言う必要があると思います。それに、学校は違えど全ての研究室はよく吟味し、選んだ訳ですから全て第一希望と言っても間違いではありません。
ただし、A日程はある種の推薦枠であるため、少なくとも併願校については正直に答えるべきであったかなと後から思いました。
以上東工大物質理工学院のA日程受験の体験を記しました。これから受験するみなさんのためになればと思います。
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