院試対策のために実際に使用した参考書の中でもおすすめの電磁気学の参考書を3つ紹介します。
レベルとしては、この3冊だけで基礎から発展まで基本概念と演習をカバーできるものを厳選したのでぜひ手に取ってみてください。
もちろん、授業の予習復習や定期試験対策にも完璧な参考書です。
物理入門コース 電磁気学I, II
- 初心者の初めの1冊に最適
- 院試に出る全ての範囲をカバー
- 数式に対して日本語の説明が多い
- イラストがある程度あり、わかりやすい
岩波書店の物理入門コースの参考書です。
文章の行間が比較的大きく、また数式が控えめで日本語が多い印象があり、数式にあまり慣れていない初心者にも読みやすい印象です。
内容は、「I」ではベクトルやスカラーの概念の説明から始まり、導体と静電場・静磁場について議論されています。続編にあたる「II」ではマクスウェル方程式をメインに電磁場について議論されています。
一応院試の範囲をカバーしているのでこの本で基礎知識を習得した後に、3つ目のおすすめの参考書でもある、詳細電磁気学演習で問題演習を積めば十分実力が着くはずです。
ただ、電磁波の性質に関する内容が少し物足りない印象もあり、そこをより詳しく知りたい人は次に紹介する理論電磁気学を勉強すると良いかもしれません。
また、章の途中に出てくる例題や問題は基礎的な良問が多いのでぜひ解いてみることをお勧めします。(特に定期試験対策に良さそうです)
理論電磁気学
- 解説が詳しい
- 文章と数式のバランスが良い
- 特にMaxwell方程式と電磁波の解説がわかりやすい
400ページ以上あり、少し分厚い印象があるかもしれません。
しかし、後半では相対論を含んだ話が出てくるので、院試対策の意味で読み飛ばせば実質300ページ程度で意外とサクッと読めると思います。
感想としては、解説のテンポがよく、スムーズに読むことができました。
特に、Maxwell方程式や電磁波の解説がわかりやすく、苦手意識がある方は読んでみても良いかもしれません。(院試でよく出題されるジャンルです)
一度手に取ってみて、難しく感じたら1つ目におすすめした本で勉強してみて、また立ち戻るのも良いかもしれません。
詳細電磁気学演習
- とにかく豊富な問題量
- 多くの院試・定期試験の問題はこの中から出題 !?
私は院試期間中は全ての問題は解けませんでしたが、苦手意識があるところ、院試でよく出そうな問題を重点的に解きました。
ぜひ手を動かして問題を解いて理解していきましょう。
内容に関しては、特に電気鏡像法や電磁波に関する問題の種類が豊富です。
苦手意識がある分野の問題を重点的に解くための参考書としても非常に有効だと思います。
まとめ
電磁気学おすすめの参考書を3つ紹介しました。
ぜひ手に取ってみて、手を動かして演習してみてください!
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