院試対策のために実際に使用した参考書の中でもおすすめの参考書を3つ紹介します。
レベルとしては、この3冊だけで基礎から発展まで基本概念と演習をカバーできるものを厳選したのでぜひ手に取ってみてください。
もちろん、授業の予習復習や定期試験対策にも完璧な参考書です。
講談社基礎物理学シリーズ 統計力学
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- 初心者の初めの1冊に最適
- 各章の内容がコンパクト
- 院試に出る全ての範囲をカバー
- 文字が小さすぎず、途中計算も追いやすい
- イラストがある程度あり、わかりやすい
- 章末問題が優秀
初めの一冊はこの本に限ります。
各章の内容がコンパクトにまとまっており、また文字が小さすぎず、途中式がしっかりと書いてあることで、
初めて統計力学に触れる人でも疲れずに読むことができます。
内容に関しては、以下の点が素晴らしいです。
- 熱力学の基本知識を別章にまとめてあるので、流れがスッキリ
- ミクロな視点である気体分子運動論から入り、ボルツマン分布を介したマクロな視点へと非常に明快に移る流れがわかりやすい
- 統計力学の根幹でもある、等重率の原理はじめ、ミクロカノニカル・カノニカル・グランドカノニカル分の説明が丁寧にされている
- 相転移や臨界現象の概念も少し触れられている
また、章末問題は問題数が少ないにもかかわらず、院試の問題や定期試験の問題と照らし合わせてみると同じ問題があることに気づくと思います。
章末問題を解くだけでもかなり演習力がつくはずです!
大学演習 熱学・統計力学
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- 言わずと知れた名書
- 多くの院試・定期試験の問題はこの中から出題 !?
- 豊富な問題量
久保亮五先生の非常に有名な本です。
そして500ページ近くあり、問題と解答が豊富に揃った問題集です。
私は院試期間中は全ての問題は解けませんでしたが、苦手意識があるところ、院試でよく出そうな問題を重点的に解きました。
とにかく問題演習に関しては、この1冊で十分すぎるくらいです!
ぜひ手を動かして問題を解いて理解していきましょう。
新物理学シリーズ 統計力学I・II
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- 講談社の本よりも詳しく書いてある
- 2冊目としておすすめ
- 周辺知識も身に付く
この本の内容は1つ目に紹介した講談社の本よりも詳しく書かれています。
例えば最初の方で確率論や統計学でも重要な大数の法則などについて触れられています。
また、 院試には直接出ないかも知れないが、興味深い周辺知識も知ることができます。
ですので、読みやすさと理解しやすさの観点で、講談社の本を読んだ後に読むのが良いと思います。
試験対策という意味では、
講談社の本 → 久保統計
の順で理解と演習をした方が良いと思います。
その段階で、講談社の本だけでは理解できない箇所などがあれば、こちらで補うという使い方も良いと思います。
まとめ
統計力学おすすめの参考書を3つ紹介しました。
ぜひ手に取ってみて、手を動かして演習してみてください!
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